prcd−PRA (進行性網膜萎縮症) とは・・・
トイプードルや、ミニチュアダックスフンドなどに多い、遺伝性の眼疾患です。
網膜の細胞が進行的に変性し、網膜血管が壊死していく原因不明の遺伝性疾患です。
最終的には、完全に失明に至ります。
障害物にぶつかる、動いているものを目で追わなくなる、目の前の物に気づかない等が典型的な症状として知られていますが、進行性のため飼い主も気付かないケースもあります。
PRAの発症時期は、個体差にもより早い子で数ヵ月、遅い子で5歳以降とまちまちです。
発症してしまうと、現在の獣医学では完治は不可能と云われております。

近年、PRA発症の遺伝子が発見され、遺伝子検査(DNA検査)で、その個体の遺伝子変異検出が可能になりました。
これに配慮した交配を行うことによって、子孫にPRAの遺伝子を残さないことができます。
全てのブリーダーが、これを徹底することができれば、将来PRA発症を根絶することも可能です。
将来、国内全てのワンちゃんがPRAで苦しむことのない日が来ることを願いつつ、まずは、当犬舎からは1頭もPRA発症の子を出さないブリーディングを徹底していきたいと、そう強く思います。
・ノーマル(クリア)→ PRA発症の危険性は生涯ありません。
・キャリア → PRA発症はしませんが、キャリア同士の交配で25%、アフェクテッドとの交配では50%の確率でアフェクテッドが産まれてきますので、交配相手は、ノーマル(クリア)以外交配してはいけません。 また、キャリアは、アフェクテッドへの橋渡し役ともなりますので、できるだけキャリアを減らしていくことがPRA根絶への重要なプロセスとなります。
・アフェクテッド → 高確率で、PRAを発症します。 とても可愛そうですが、将来完全に失明する可能性が極めて高いです。 アフェクテッドを絡む交配、繁殖は絶対にしてはいけません。
当犬舎とお付き合いのある、prcd-PRAの抑止に熱心な獣医師曰く、
国内におけるトイプードルのアフェクテッドの比率は、全体の2割前後はいるのではないか、との見解ですが、白内障と併発するケースも多く、徐々に進行していく病気なので、獣医さんによってはPRAと診断されないどころか、PRAを知らない獣医師も以外と多いのが現状のようです。(びっくりしました)
ペット先進国の欧米でも、キャリア〜アフェクテッドの頭数の割合は以外と多く、またチャンピオン犬だから安心だということもないようです。 いずれにしてもブリーディングに携わる人間一人一人が強く意識して取り組まない限り、この病気に苦しまされるワンちゃん達はいつまでもなくなりません。